去る2022年6月10日・11日に、名古屋のアートピアホールにて、高校生のための演劇教室が行われました。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って中止されたので一年ぶりの開催となります。
例年は、プロの劇団さんをお呼びして公演を鑑賞する形で実施していましたが、本年は感染症対応のために公演は行わずに、名古屋を中心に活躍されているプロの方をお呼びして、ワークショップ・講習会をおこなっていただくという形で実施しました。
第一部は演出家・劇作家の刈馬カオス先生に演技・演出についての講座をしていただきました。
あらかじめ参加校に脚本を渡してお願いしていた素材上演を題材に、実際に演技指導・演出をしていただきました。舞台上の空間の活用方法や、観客の視線誘導などについて、詳しく指導していただきました。その後、質疑応答をしていただき、演技演出や演劇全体についてお話をしていただきました。
第二部では俳優・照明家の今津知也先生に照明を用いた演出についての講座をしていただきました。
第一部の素材上演を再度用いて、照明効果によってどのように芝居を演出していくかについて実践的に教えていただきました。その後、会場の参加者からの質疑応答がありました。
講師のお二方の話で共通していたのは「演劇を楽しむことが大切である。」というメッセージでした。役者でもスタッフでも関係なく、劇を作り上げていくメンバー自身が演劇を最大限楽しむことで、お客さんも楽しませることができるということをおっしゃっていたように思います。
例年と違う形での開催となりましたが、講師の先生方の熱に触れて、参加生徒も刺激を受けることができたのではないでしょうか?約一か月後にはいよいよ地区大会・県大会がはじまります。今回得たものを生かして、各校素晴らしい上演を期待しています。
コメント